新宿マルイ:お客様と共に創り上げる参加型アート「水面」








新宿マルイ BSP:お客様と完成させる「水面」のアート(2024.3.14 - 3.31)
3月後半、新宿マルイ本館8階のBSPにて、私たちは一つの参加型アートを提案しました。
隔てるための「廃材」から、人を繋ぐ「水面」へ
今回私たちが作品の素材に選んだのは、3枚の大きなアクリル板でした。これは某テレビ局がコロナ禍にスタジオの仕切りとして使っていた廃材を譲り受けたものです。かつては人を隔てるために存在していた板を、今度は人が集い、楽しむためのアートへ生まれ変わらせる。そんな再生の物語を込めて、百貨店という特別な場所でライブ制作に挑みました。
お客様が撮ることで完成する、一期一会の作品
Jun(岩崎)から「水の絵を描いて」とお題をもらったとき、森川は「費用はかかっても、表現はレジン一択だ」と決めました。 それは最初の小倉城の作品展で、あえて凹凸をつけて水面のように仕上げた作品に、自分たちの姿が映り込んだときのあの嬉しい感覚が忘れられなかったからです。
この作品のコンセプトは、「お客様が関わることで完成する」ということです。 アクリル板の上に自分の私物を置いてみたり、映り込みを活かして自分だけの角度を探してみたり。訪れた方が思い思いの方法で写真を撮ってくださることで、その瞬間、世界に一つだけの作品が完成します。皆さんが水面を覗き込み、楽しそうにレンズを向けてくださる姿を見て、この場所で表現できたことの幸せを深く感じました。
妥協のない「待ち」の一枚、撥水風呂敷「FROSHIKI -haus-」
1周年記念の撥水風呂敷には、こだわり抜いた「ナンキン」の写真を選びました。和柄の上を金魚たちが泳ぐこの写真は合成ではありません。Junが金魚に気配を悟られないよう存在を消し、何時間もレンズを覗いて待ち続けて撮った一枚です。
金魚たちの自然な一瞬を切り取った私たちの表現が、風呂敷という形になって皆さんの日常へ溶け込んでいく。 3月末までのこの期間は、百貨店という場所を通じて、お客様と共に作品を創り上げる喜びを改めて実感した、私たちにとって忘れられない時間となりました。