目的地は、いつも表現の先にある

自作のキャンピングカーが愛車です。
Juane * です。こんにちは。
「いつもどこかに旅をしてるの?」
そう言われるたびに、私は返答に困ります。
福岡、横浜。
2つの拠点を行き来しながら、Junさんの拠点である東京にも立ち寄り・・・その間を移動する暮らしは、私にとっての日常で、旅という感覚はありません。
でも、それ以外の場所へ車を走らせる時・・・
それは、旅?なのかもしれません。
金魚をテーマに描くなら、全国にある金魚の産地へ。
龍を描いてと言われれば、龍神様を訪ねる旅へ。
金箔を使いたいというイメージが湧けば、伝統を守る工房へ。
そんな車旅は、私には観光とは少し違っていて・・・
作品の純度を高めるための、純粋なフィールドワークなのです。
職人さんの指先の動きをじっと見つめたり、龍神様が鎮まる森の冷ややかな空気を肌で感じたり・・・
現地へ足を運び、その場の「呼吸」を直接受け取ることで、私の中に眠っていたイメージが湧いてくるし、想いも深まったりします。
そして、旅先でどうしようもなく心が震える瞬間に出会うと、私は衝動的にスマホを手に取ります。
「今ね、すごい場所見つけたの!」
静かな夜の駐車場、自作のキャンピングカーの中から打つメッセージ。
今日見た職人さんの手の動き、龍神様の気配がした森の湿度。
写真や動画でシェア。
「それ、次の作品のあの部分に使えるんじゃない?」
Junさんのその一言で、私の中で渦巻いていた漠然としたイメージが、カチッと音を立てて「作品の種」に変わる。
一人で見ていた景色が、二人で共有する「表現の設計図」に変わる瞬間です。
一人でハンドルを握り、鼻歌を歌いながら走る時間。
それは、自分という「半分」を、 Jun * Juane という「一つ」の表現に昇華させるための、大切な仕込みの時間。
旅先で手に入れた一欠片のインスピレーションを持ち帰り、それを二人で揉み、悩み、ぶつけ合う。
そうして泥臭いプロセスを経てようやく形になった作品には、ただ机の上で考えただけでは決して辿り着けない「命の温度」が宿ると信じています。
目的地にたどり着くことがゴールではなく、そこから何を持ち帰り、どう表現に変えていくか。
私の旅は、いつも表現のその先へと続いています。
Juane *




