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No.1082026.02.02

0.1mmの恩返し

ボルダリングの壁を登っているとき、指先があと0.1mm、どうしても届かない瞬間に直面する。 そこで安全に降りるのか、それとも指先がピリつくような背伸びをするのか。

私にとって、挑まずに降りるという選択は、その瞬間に「失敗」が確定。 0.1mmの可能性に手を伸ばさなかった自分を、私は信頼できなくなる。

強気でいられる理由は、足元にどんな無様な落ち方をしても受け止めてくれる「マット」があるという甘えからかもしれない。「あいつなら何とかするだろう」 そう思って、私を見守ってくれている存在があるからだと思う。

「失敗してもいいよ」という全肯定と、「結局、最後にはやり切るんだろう?」という期待。その、放任気味の信頼が背中を押してくれる。

「もし地に落ちても、この人たちは変わらずにそこにいてくれる」 と信じて。挑戦し続けることは、最高の感謝の形として、今日も0.1mm指先を伸ばそうと思う。