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No.252026.01.20
令和水景図:第二景「電脳撒餌・光の罠(でんのうまきえ・ひかりのわな)」

手元の小さな光ばかりを見つめている姿は、どこか不思議で、少しだけ寂しく見えます。
リアルには面白いものもたくさんあるし、夢中になるあまり、危険にも気づけない・・・そんなこともあるよね。
【解説】
作品名:
令和水景図:第二景「電脳撒餌・光の罠(でんのうまきえ・ひかりのわな)」
主演:
画面に魂を吸い取られた若魚衆(わかうおしゅう)
特記:
背後には極楽の天女、目前には地獄のハサミ。だが、見ているのは四角い光のみ。
お立会い、これぞ現代の「闇」を写した一幅。 手元の小さな光、それは現代の「撒き餌」にございます。
背景をご覧あれ。水神の使いなる黄金の巨鯉(きょり)に跨り、天女が瑞祥を振りまいておる絶景を!本来ならば、ひれ伏して拝むべき一生に一度の奇跡。 なれど、着飾った金魚衆は誰一人として顔を上げませぬ。ただ青白い光に目を奪われ、隣の仲間の顔すら見ず、静かな孤独に沈んでおります。
すぐ傍らでは、巨大な蟹が獲物を狙ってハサミを伸ばしておりますが、画面の中の「通知」に夢中な彼らには、死の足音さえ届きませぬ。 「繋がっている」ようでいて、実は「一番大事なものから切り離される」……。そんな令和の奇妙な危うさを、淡水の底に沈めてみましたぞ。




