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No.602026.01.22

令和水景図:第三景「電脳極楽・畳上の水夢(じょうじょうのすいむ)」

VRゴーグルつけて足の小指ぶつけた経験があるのは私だけではないはず・・・。

【解説】

作品名:
令和水景図:第三景「電脳極楽・畳上の水夢(じょうじょうのすいむ)」
主演:
仮想の清流に溺れる、自堕落な「陸金魚」
特記:
畳の上でも溺れることができる、それが現代の摩訶不思議。

ご覧あれ、このふてぶてしくも哀れな姿。本来、我ら金魚にとって畳の上は命に関わる「禁断の地」のはず。なれど、この金魚は恐れを知らず、カップ麺の残り香漂う四畳半にどっかと横たわっております。

彼が眼鏡(VR)の向こうに見ているのは、もはやただの「陸」ではございませぬ。それは、「藻草一つ絡まぬ、永遠に澄み渡る清流」や「無限に湧き出る最高級の赤虫」が踊る、デジタルの極楽浄土。

現実は、絡み合う配線がまるで厄介な藻のごとく身体を縛り、腹はカップ麺で膨れるばかり。尾ひれを机にぶつける現世(うつしよ)の「痛み」から逃れるべく、彼は今日も眼鏡をかけ、畳の上で「水の夢」を見るのでございます。