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No.802026.01.31

見つめているもの

駅に降り立つと、そこには異様な熱気が渦巻いていました。 視線の先には、日本中が注目する「あの人」の姿。

周りを見渡せば、誰もがスマートフォンの画面を必死に指で広げている。 ズーム、ズーム、ズーム。 少しでも近く、少しでも鮮明に、壇上の「話題の人」を切り取ろうとする無数の腕。

けれど、私のカメラが向いたのは、その真逆の景色。

私が撮りたいと思ったのは、ズームの向こう側にある主役じゃなくて、広角に広がる圧倒的な「群衆」の方・・・。

日本の行く末を真剣に案じて握りしめた拳もあれば、「テレビの人だ」ってスマホを掲げるミーハーな好奇心もある・・・。

一つひとつは違うはずの想いが、層のように重なり合って、言葉にならない巨大な「熱量」となって駅前を震わせてる。

「人間って、なんて面白いんだろう・・・」

壇上の言葉よりも、それを受け取る側の一人ひとりが放つ、名前のつけられない生々しいエネルギー。 その「ごちゃ混ぜ」の体温の中にこそ、理屈じゃない人間本来の面白さが詰まっていると感じたのと同時に・・・どこかで「あぁ、これが今までの政治が作ってきた価値観なんだな」って、ふと、冷静な自分もいて。

さて、これからどうなるんだろう・・・って。

俯瞰して楽しむ自分と、その群衆の一人である私がどう変わっていくのかも、また面白いな。なんて。思った日でした。